国内初の大規模な「マリメッコ展」が高知県立美術館で開催
アート, テキスタイル, デザイン, マリメッコ, ワークショップ, 北欧, 展覧会, 高知
「ウニッコ」をはじめ数多くのテキスタイルを展示
「ウニッコ」は、ケシの花を大胆に描いたマリメッコを象徴するアイコニックな柄。こんなにモダンなプリントなのに、今から52年前に発表されたというから驚きです。現在では傘や車、フィンランドの硬貨にまでその柄が使われるようになり、世界中で愛され続ける有名な柄に。マリメッコ展では1950年代~2000年代のファブリックを約50点展示。今まで見たことのない、お気に入りの柄に出会えるかもしれません。
〈左〉ファブリック ≪ウニッコ≫(ケシの花)、図案デザイン:マイヤ・イソラ、1964年 Unikko pattern designed for Marimekko by Maija Isola in 1964 〈右〉ファブリック≪シィールトラプータルハ≫(市民菜園)、図案デザイン:マイヤ・ロウエカリ、2009年 Siirtolapuutarha pattern designed for Marimekko by Maija Louekari in 2009
ブランドの原点ともいえるヴィンテージドレスがたくさん
初めて「マリメッコ」の名前で世に送り出されたのは、カラフルで斬新なテキスタイルを使ったドレスたち。1960年代にはアメリカの大統領夫人であるジャクリーン・ケネディもマリメッコのドレスを愛用していたことが知られています。実は「マリメッコ」というブランド名も、「小さなマリーのためのドレス」という意味からつけられているのです。
〈左〉ドレス、服飾デザイン:ミカ・ピーライネン、2001年ファブリック≪マンシッカヴオレト≫(イチゴの山々)、図案デザイン:マイヤ・イソラ、1969年Design Museum / Harry Kivilinna 〈中〉ドレス≪カトリッリ≫ファブリック≪プケッティ≫(ブーケ)、服飾・図案デザイン:アンニカ・リマラ、1964年Design Museum Archive / Photo: Seppo Saves 〈右〉ジャクリーン・ケネディが購入したドレス≪ヘイルヘルマ≫、1959年ファブリック≪ナスティ≫(小さな無頭釘)、1957年、服飾・図案デザイン:ヴオッコ・ヌルメスニエミDesign Museum / Harry Kivilinna
映画上映やワークショップ、北欧マーケットなどのイベントにも注目
会期中の高知県立美術館では北欧にちなんだイベントを数多く開催。愛媛県出身の石本藤雄さんにつづき日本人では3人目となるマリメッコのデザイナー鈴木マサルさんによる講演会や、創業者アルミ・ラティアの人生を色鮮やかに描いた映画『ファブリックの女王』の上映、フィンランドの伝統装飾「ヒンメリ」を作ることができるワークショップ、北欧の雑貨やカフェまで。大人だけでなく子供も一緒に楽しめる内容が盛りだくさんです。
〈左〉©Bufo Ltd 2015
高知県立美術館で 1/23~3/27まで会期中無休で開催
このほかにもマリメッコの時代を創ったデザイナーインタビューや本社にあるプリント工場の貴重な映像など、歴史と魅力が体感できるコンテンツがぎゅっと詰まっています。ゆっくりと回りたい人は無料託児サービス(要事前申込み、3/12~16のみ)を利用するのもおすすめ。フィンランドやマリメッコに関する本が置かれた特設コーナーもあるので、1日じゅう滞在しても飽きることはありません。
宮内 亜弥
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